キッチンスマイル

毎年11月、「ボージョレー・ヌーヴォーを飲もう！」と盛り上がっているのかご存知ですか？
恒例行事になり過ぎて、意外とどうして特別扱いしているのかご存知ない方もおられるかもしれません。
そんな皆様のために、ボージョレー・ヌーヴォーとはどういうものなのかを簡単にご紹介します。

■ボージョレー・ヌーボーってどういうワイン？

ボージョレーとはフランス・ブルゴーニュ地方のボージョレ地区のことで、産地を表します。
ヌーヴォーとはフランス語で「新しい」を意味する単語です。
すなわち、ボージョレー・ヌーヴォーとは、ボージョレー地区で造られたワインの新酒のこと。
その年に収穫したブドウで造られる新酒ワインだけに、フレッシュでフルーティーな味わいが特徴になります。

■何で「ボージョレー・ヌーヴォー」が特別なの？

世界各地で新酒は作られますが、「ボージョレー・ヌーヴォー」が特別扱いされるのにはちょっとした理由があります。

• 世界同時解禁！
  ボージョレー・ヌーヴォーは毎年11月の第３木曜日に解禁されることがフランスの法律で定められています。だから、世界中どの国でも同じ日に解禁されるんです。
  実はこの解禁日、1951年から1984年までは11月15日が解禁日でしたが、年によっては15日が休日になり物流関係が休みになってしまったり、抜け駆けで販売する業者が現れたり、ワインの売れ行きに影響が出てしまったりさまざまな問題が発生したため、11月第3木曜に改定されました。
• 日本は特別！
  ボージョレー・ヌーヴォーは解禁日の午前0時になるまで栓を抜くことは許されていません。
  そのため解禁日の0時を待つことになるわけですが、時差の関係で日本はフランスよりもおよそ8時間程度早く午前0時を迎えるため、正解でもいち早く解禁を迎える国の一つとなります。
  以前は、これを受けて「世界で一番早く乾杯しよう！」とカウントダウンイベントが行われたりということも多くみられました。

ボージョレー・ヌーヴォーは、ワインの中でも「季節を楽しむ」という意味でも特別なもの。
1年に一度。せっかくなら解禁日に味わいたいものですね。