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キッチンスマイルからのお知らせ
2025.07.25
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何かと話題の政府備蓄米。
もちろん関西スーパーでも販売しているわけですが、皆さんはもう食べましたか?
いつも売られているお米と何が違うの?
備蓄しているということは古くなったお米なの?
美味しくないと言っている人もいるようだけど本当のところどうなの?
と、いろいろな質問を受けることもしばしば。
世の中にはいろいろなネガティブな情報もありますが、本当のところはどうなんだろうか?
実証してみよう。
ということで、実際のところ何かが違うのか食べてみました!
・政府備蓄米ってどんなお米なの?
政府備蓄米とは耳にするけども、そもそもですがどんなお米なのかはご存知でしょうか?
まずは政府備蓄米について知っておきましょう。
政府備蓄米とは、正式には「売渡備蓄米」と呼ばれ、食料安全保障を目的として国が一定量を保有しているお米のことです。
自然災害や不作などによる供給不足に備え、農林水産省が毎年20万トンを目安に買い入れ、最大5年間保管しているとのこと。
政府としては、以前から、国民の主食であるお米について、不作の時でも国民が安定的に食べられるようにしていたところですが、1993年にはお米が大凶作となり、消費者の方々がお米を求めてスーパーに殺到したという経験からいつでもお米を供給できるように、1995年からは、法律により、国によるお米の備蓄を制度化したわけです。
今回話題になっている政府備蓄米は、お米の価格高騰に対する価格の安定のために大量に市場に出たわけですが、実際には一定の保有期間後に定期的に市場へ流通させているため、実は「ブレンド米」としても市場に出回り、比較的安価で売られているものもあるわけです。
その他、保存期間などにより分類され、加工食品の材料や家畜飼料などにも効率的に使用されています。
・先ずは食べてみよう!
キッチンスマイルの15名のスタッフの中で、それが備蓄米であると認識した上で食べたことがあるスタッフは3名。
ということで、先ずは全員で食べてみました。
今回、実食に使用したお米はこちら。
全農パールライス様が精米した令和4年産国産備蓄米。
令和4年度のお米なので、古古米から古古古米というところでしょうか。
開封したお米の袋の中身を見てみると、もちろんきれいなお米です。
炊飯ジャーを使っていつも通りに炊飯してみました。
炊き上がりの様子は、蒸気から香るお米の香りや、炊き上がりのお米の状態も普段のお米と変わりませんでした。
炊き上がり後、蒸らすことなくフタをあけて、しゃもじで軽く切って混ぜてから実食。
食べてみても、十分に美味しい。いつもと同じという意見が大半でした。
普通に食べていただいても十分に美味しいです!
・ちょっと気になる方のために!
炊き立てだから美味しいんじゃないの?
そんな意見がスタッフからありました。
普通のお米でも時間が経つと、水分が抜けて硬くなったり、香りがなくなったり。
通常のお米と比較して、少し保存期間が長いことも考慮して、いくつか異なる炊き方で炊いて食べてみることにしました。
1) 水加減を少し増やしてみよう!
当たり前ですが、水加減が多かった分、少し柔らかい印象のごはんに仕上がりましたが、味も香りも良く、結果的においしくいただくことができました。
少しだけ甘みが足りないとは感じましたが、水分量のせいでしょうか…。
2) 浸水時間を増やした上で少しひと手間を加えて、普段通りに炊いてみよう!
浸水時間を増やすために、洗米後にそのまま冷蔵庫で浸水。
30分程度置いた後に、炊飯器に。今回は、その際に「みりん」「料理酒」「サラダ油」をそれぞれ少々程度加えて炊くことにしました。
みりんは、炊き上がったお米に心地よい香りを。
料理酒は、料理酒に含まれるアルコール成分が、米の中に含まれるでんぷんやたんぱく質が溶け出すのを防いでくれるとのことでふっくらとした仕上がりに。
サラダ油は、お米をコーティングしてくれるため食感や風味を長く保つ効果があるとされているとか。
受売りですが、試してみようということで…。
おいしい!
通常のお米と比較しても甘味がより感じられ美味しくいただくことができました。
3) 昆布を入れて普段の通り炊いてみよう!
香りが気になる方のために昆布を入れてみたわけですが、当然ながら昆布の香りと風味を楽しめるおいしいお米になりました。
当たり前でしたね。
3つの炊き上がりを比較すると、スタッフからは2の炊き方が最も美味しいとの結論に至りました。
先に述べました通り、香りや風味も長く保つことができるため、その後時間が経っても美味しくいただけました。
これは、いつものお米でも応用できそう!
そう感じました。
・さらにおいしく楽しむために
通常の通り食べても美味しいことが分かりましたが、もっとお米を楽しむために調理をしてみたり、ご飯に合うおかずと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?
政府備蓄米は一定の長い期間を経たお米。
そのレッテルはいつものお米と比較するとネガティブな印象を持つ方も多いかもしれません。
実際には、普通に食べても美味しくいただけるお米という印象でした。
もちろん、お米は炊いた後時間が経つとお米自体が老化して味や風味が損なわれることがあります。
それは、実は新米でも同じです。
美味しく食べるには、お米を炊く際に、その時々で食べ切れる量を炊くように心掛けたり、食べきれなさそうなら炊き上がった後に冷凍保存をしたりすることも重要です。
食料品の価格が高騰する中、せっかくのお買い求めやすいお米です。
気になる方はひと手間かけて、そうでない方はいつもの通りに。
この機会にぜひ、お米をもっとお手軽に楽しんでみてはいかがでしょうか?