HOME
ABOUT
RECIPE
CONTACT
PRIVACY POLICY
キッチンスマイルからのお知らせ
2024.12.21
特集
近年、その機能性から話題になることもしばしばといった感じの菊芋。
生姜に似た感じの見た目で、ごつごつと無骨な雰囲気で、知らない人はなかなか手に取りにくいかもしれません。
話題になるけど、家庭の食卓ではまだまだ馴染みが浅い。そんな菊芋の底知れない本当の魅力をご紹介します!
芋って書くけど芋じゃない
菊芋は北アメリカ原産のキク科の多年生植物です。
そうです。芋ではありません。
病気や害虫などに強く繁殖力が強いことから、現在では日本全国で栽培されるようになりました。
菊の花に似た黄色い花をつけること、肥大した根の部分が芋に似ていることから菊芋と呼ばれるようになりました。
食用として販売されているのは塊茎と呼ばれる膨らんだ根の部分で、秋に花を咲かせた後で主に11~3月ころまで収穫が続き、旬とされるのは11~12月頃になります。
また、菊芋には白色種と紫色種の2種類があり、白色種は薄い黄褐色で芽の部分だけかすかに紫色になっているのが特徴で、
フランス菊芋と呼ばれる紫色種は全体的に紫色をしています。色が異なることから色素の含有量が異なっていたりと若干の違いは
ありますが、2つの種類に大きな差はないといわれていますが、関西スーパーでは、比較的希少性の高い「紫菊芋」を推しています!
何かと話題の機能性
注目されたのは菊芋に含まれるイヌリンという水溶性の食物繊維。
イヌリンは「天然のインスリン」とも呼ばれ、「機能性表示食品の関与成分」として、整腸作用や食後の血糖値の上昇を緩やかにすることなど表示に対して多く利用されています。
※機能性表示食品は、「事業者の責任において科学的根拠に基づいて機能性を表示している」食品です。
※菊芋を食べることでの効果効能を説明するものではありません。
国立健康・栄養研究所「素材情報データベース:イヌリン」参照
調理によって4段階に変わる魅惑の食感
味と香りにはクセが少なくほのかな甘味があり、同じキク科のゴボウに似た風味があるのが特徴です。そのため、いろいろな味付けとの相性もよく、日本人には馴染みやすく扱いやすい食材と言えるかもしれません。
生で食べるとシャキシャキとした食感を、加熱するとホクホクしたじゃがいものような食感をお楽しみいただけます。
そして、さらに加熱するとねっとりとした食感になり、最後はとろけるようにやわらかくとろけるような舌触りを楽しむことができ、
調理方法によってさまざまな食感が楽しめるのが菊芋の魅力。
幅広い料理に活用できるのもうれしいところなんです。
そこで、菊芋を調理で扱うための注意すべきポイントをほんの少しご紹介します。
菊芋は水にさらさなくても生で食べることができますが、栽培の方法などによっては軽いえぐみを感じるという場合もあります。
えぐみのある菊芋を調理する場合はさっと水にさらして灰汁抜きをしましょう。
サラダで食べる場合は、スライスした状態で10分程度水にさらすのがおすすめ。
しかしながら、菊芋の主成分であるイヌリンは水溶性のため、長く水に漬けておくと流れ出てしまいます。
「灰汁抜きをする場合は短時間で」と理解しておくのが良いでしょう。
先に述べた通り水溶性の栄養分であるイヌリンは茹でると抜けてしまうことから、茹で汁を捨てるのは勿体ないため
スープやシチュー、味噌汁のように茹で汁をそのまま使用できるようなメニューがおすすめ。
マッシュポテトなどにする場合は、茹でずに少量の水で蒸し煮にする方が良いです。
また、高温で長時間揚げる、酸性で加熱するなどの調理法もイヌリンを失いやすいといわれていますので調理の際には注意してみましょう。
菊芋の下処理は、泥をよくこすり落とすだけで大丈夫。皮を剥く必要もありません。
特に皮の部分に香りがあるとされていることから、菊芋の風味を大切にしたいメニューの場合は皮をできるだけ剥かないようにするのがおすすめ。
菊芋を保存する際は洗わずに土がついたままの状態で新聞紙などで包み、冷蔵庫の野菜室で保存。
表面を洗ってしまうと日持ちしなくなってしまうため、土つきのまま保存して調理直前に洗うようにしましょう。
※洗浄済みの菊芋を購入された場合は、できるだけ早めに食べるようにしてください。
調理の際の注意事項をご確認いただいたところで、キッチンスマイルおすすめのレシピをご紹介!
ぜひ魅惑の食感を実際に味わってみてください。
キク科アレルギーの方は要注意!
菊芋はご紹介した通りキク科の植物。
キク科アレルギーをもっている方は食べることができませんのでご注意してください。
また、菊芋に含まれるイヌリンは摂り過ぎるとお腹が緩くなったり、胃腸にガスがたまって膨満感を感じたりすることもあるといわれています。美味しいからといってもくれぐれも食べ過ぎにはご注意ください。