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2024.03.04

特集

知っておきたい!お肉の冷凍保存の方法

毎日の献立づくりに欠かせないお肉。
お買い得な時に買っておきたいけど、「使いきれずにお肉の鮮度やおいしさが損なわれたお肉を使うのが嫌!」という方も多いのではないでしょうか?

そこでおすすめなのが「冷凍保存」。
昨今、冷凍してお肉を保存しながら使用する方も増えているかと思いますが、正しいお肉の冷凍保存の方法を知って、できるだけお肉のおいしさを維持したままで、冷凍したお肉を毎日のお料理にかしこく活用してみましょう!

季節に関わらず献立に使用されることの多いお肉。
それだけにお買い得な時に、たくさん買っておきたいということも多いはず。
たくさん買っても使いきれずに賞味期限を過ぎてしまったり、冷蔵庫の中でお肉が傷んでしまっていたりということもあるかもしれません。
そんな時に、おすすめなのがその日の献立に使用しないお肉を冷凍して保存しておく方法です。

しかしながら、お肉は冷凍方法を間違えてしまうと、冷凍しているのに傷んでしまったり、おいしさが損なわれていたりすることもしばしば。

せっかくのお肉をできるだけおいしく味わっていただくために、生肉を冷凍保存するおすすめの方法と、その活用方法などをご紹介します。

 

  • 冷凍保存の目安期間とは?

冷蔵保存よりも長期保存が可能な冷凍保存とはいえども、万能ではありません。
冷凍保存したお肉は、挽き肉やスライス肉なら「1〜2週間」、厚切り肉やブロック肉なら「2〜3週間」程度を目安に使い切るようにしましょう。
また、お肉の種類や部位によっても鮮度を維持できる期間は異なります。商品の賞味期限や保存状況を目安にできるだけ早めにご利用いただくことをおすすめいたします。

  • 冷凍保存をおすすめしないお肉とは?

お買い求めいただけるお肉の中で、「解凍品」と表示されているお肉は冷凍保存をおすすめいたしません。
解凍肉とは物流段階などで一度冷凍されたものを解凍してから販売しているものであり、ご自宅で冷凍するのは再冷凍ということになります。
2度の冷凍はお肉そのものの品質が低下する可能性があったり、一度解凍していることで雑菌が増殖し、食中毒の原因にもなる恐れなどもあり衛生面でも注意が必要な場合がございます。
そのため、お肉を美味しく楽しんでいただくためにも「解凍品」の再冷凍をおすすめいたしておりません。

  • ご購入後のお肉への配慮は?

お肉の鮮度は、常温で放置される時間が長ければ長いほど低下しやすくなります。
特に気温が高い時期は短時間でも傷みやすくなってしまうため、店舗でご利用いただける保冷用の氷や保冷剤などを活用し鮮度維持のため工夫してみましょう。

  • 冷凍保存の際に注意することは?

お肉を冷凍保存する際に雑菌の繁殖を避けるため、しっかりと手を洗い、清潔な調理器具を使用することも心がけましょう。

 

買ってきたお肉のおいしさをできるだけ損なわずに冷凍保存するコツは「できるだけ早く冷凍する」「できるだけ空気に触れないように保存する」「表面の水分を残さない」ことです。
買ってきたお肉を冷凍保存する方法を手順に沿ってご紹介いたします。

❶トレイから取り出し、表面の水分を取り除く

買ってきたお肉をトレイから取り出し、ドリップ液などがお肉に付着している場合は、キッチンペーパーなどでしっかり拭き取るようにしましょう。
※トレイのままでの冷凍や、吸水シートをつけたままであったり、ドリップがそのまま残っていると肉の品質が低下しやすくなり、細菌の繁殖を早めてしまう原因にもなりますので必ず避けましょう。

❷小分けにする

冷凍するお肉を一度で使い切れる量に分けましょう。
小分けにすることで、冷凍時間が早まり、より新鮮な状態で冷凍できるほか、使用する際にも解凍の時間を短縮できたり、使い切れる量だけを効率よく解凍して使用できるなどの利便性があります。
※ブロック肉や鶏のむね肉やもも肉などの場合は、内部まで冷凍されるのに時間がかかるため、使用する大きさに切って一度で使い切れる量に分けましょう。

❸ラップでしっかり密封する

お肉は空気に触れることで酸化が進み、傷みやすくなります。そのため、できるだけ空気に触れないようにラップで空気を抜きながらピッタリと包むことが大切です。
※挽き肉は、できるだけ平らにして包むようにしましょう。
※小間切やうす切り肉は1枚ずつ広げ、重ねる部分ができるだけ少なくなるように並べて包むようにしましょう。
※ステーキ肉や厚切り肉は、1枚ずつ包むようにしましょう。
※鶏肉のももやむねは、小分けにできない場合はそのまま、もしくは観音開きにして1枚ずつ包むようにしましょう。
※鶏肉のささみは、そのまま、もしくは観音開きにして1枚ずつ包むようにしましょう。

❹冷凍保存用の袋に入れる

ラップで包んでしっかりと空気を抜き、密封したお肉を冷凍保存用の保存袋に入れ、さらに空気を抜くように密封しましょう。

❺冷凍庫へ

保存袋に冷凍した日付や中身の内容などを取り出しやすいようにわかりやすく記入するなどし冷凍庫に入れて冷凍保存しましょう。
※お手持ちの冷蔵庫に「急速冷凍」の機能がある場合は、活用し冷凍時間を短縮しましょう。
※金属製のバットなど熱の伝わりやすい容器にのせた状態で冷凍するなどしても、冷凍時間を短縮することができます。

 

使用用途が決まっているお肉は、冷凍前に加熱をしておいたり、酒やワイン、味噌や醤油、スパイスなどで下味をつけておくことでお肉の表面の細菌の繁殖を抑えることができるため、生の状態と比べより長持ちさせることができます。
また、冷凍時に味が染み込むため、調理時間を短縮できたりという利点もあることから、用途に合わせて便利にご利用ください。

 

冷凍保存をしたお肉をおいしく楽しむためには、解凍方法も合わせて理解しておく必要があります。
解凍の仕方を間違ってしまうと、せっかく鮮度を保って冷凍保存したお肉の旨味や風味を損なってしまうことも。
そこで、おすすめの順に解凍方法をご紹介します。

❶冷蔵庫で解凍しましょう

冷凍保存したお肉は、調理する前に冷凍庫から取り出して冷蔵庫で自然解凍するのがおすすめです。
冷凍庫に移しておけば通常、6〜10時間程度を目安に自然解凍ができるため、調理する前日に移しておくと良いでしょう。
※常温での自然解凍は、細菌が繁殖しやすくなる場合がありますので避けてください。

❷流水で解凍しましょう

お肉を保存袋のまま、流水や氷水を入れたボウルや鍋に漬けて解凍します。
冷蔵庫で自然解凍するよりも、少し早く解凍できることから、時間短縮が必要な時にはおすすめです。

❸やむなく電子レンジを使用する場合は

時間の都合などにより、どうしても電子レンジを使用しないといけない場合は、密封したラップを取り外してから耐熱容器に入れて、電子レンジで加熱し解凍するようにしましょう。
※ラップをしたまま加熱するとドリップ液が余計に流出してしまうため、必ずラップを取り外してから加熱するようにしましょう。
※短時間で解凍できる分、解凍ムラができたり、加熱し過ぎてしまう恐れがあります。温度や時間などを調整し様子を見ながら加熱するようにしましょう。

 


 

お肉を解凍して使用する場合は半解凍の状態で調理をするのがおすすめです。
完全に解凍させると肉の旨味成分であるドリップが抜け出してしまい、風味やおいしさが損なわれてしまう場合があります。半解凍の状態で調理することで、旨味を逃さず、生に近い状態でおいしく調理していただくことができます。

また、解凍時にお肉が変色していたり、明らかな異臭がしたりしている場合は、お肉が傷んでいる可能性がありますので調理に使用するのを避けるようにしてください。

 


 

生肉のおすすめの冷凍保存方法をご紹介しました。
冷凍保存の状態は、お使いの冷蔵庫の性質や冷凍されるまでの時間など、いろいろな条件によっても異なります。
皆様にとって正しい冷凍保存の方法と使い方を理解し、お得に便利にお肉を食卓で楽しんでいただければと思います。